物心ついた頃から、自分は夢をよく見る体質だった。
しかも、その夢の内容を、割と覚えている。
怖いものから綺麗なもの、ワクワクするものや、ハリウッド映画顔負けに高層ビルから飛び降りた夢も見た。
そんな夢が、夢であったからこそ良かった、と思ったりもするが、夢が現実になったりするのも、とても楽しいのではないか。
ふと、そう思い立って夢を現実にしていく正夢活動を本格的に始めてみた。
当ブログはそんな活動の記録になる。
中には夢占いなどでの意味を記載することもあるが、玉石混交の情報の大海であるインターネットを参照にしているため読者の情報リテラシー力を発揮していただく形になると、思う。
まあ、占いは都合の良い解釈をしてナンボだ。楽しくやろうぜ。
みんなも正夢活動やろうぜ!楽しいよ!
メンタルを救ったカニの話
仕事で久々にメッタメタにやられた日だった。
いつもなら深夜にストゼロとカロリー爆弾のような夜食という悪行の限りを尽くして寝るのだが、そんな気力も湧かないほど滅入ってしまっていた。
そんな日の夜。
私は夢の中でカニを食べていた。
マツバだかタラバだかわからないが、大きなカニの身を豪快に食べていた。めちゃくちゃ美味しいカニで、すごく幸せな夢だった。
目が覚めた時、寝る前の最悪な気分はかなり軽減していた。
「たのしかったです まる」といった、小学校低学年の絵日記のような薄ぼんやりとした感覚に包まれていた。
自分の機嫌とるの上手いな自分。
自分の深層心理に感心した。
思い返しても…えらく景気の良い夢である。
そんな、かに道楽夢の支店のお世話になって、メンタルを多少なりとも回復した自分は、唐突に夢占いサイトで「カニ 食べる夢」で検索していた。
基本的に「食べる夢」というのは、自身の身にする行動のため、かなり良い夢であることが多い。
加えてカニは夢において
- 攻撃性
- 防御反応
- 愛情(母性愛)
- 成長
を意味するらしい。
カニを食べる夢は、「あなたの中に優しさや愛情が芽生える」という意味らしい。
この世の全てを滅ぼしたいほど大荒れした夜の夢にしてはえらくお花畑な脳内だナァおい?甘ちゃんかぁ?食堂ちゃんよぉ〜???と脳内のザコモブが煽ってくるが、よくよく考えればメタメタにやられたから優しさがほしい…と切望した矢先の夢だったのかもしれない。
そう思うとちょっと脳内のザコモブと一緒にションボリした。
じゃぁ、正夢にしよう。
ふと、思いついた。
夢でさえ「たのしかったです まる」な気分になったものを正夢にすれば、せめて滅ぼす憎悪は消え去るのではないか。
とはいえ、かに道楽に行くのは財布的に厳しい。しかも近所にない。
じゃあスーパーにあるかな。
そういうわけで鮮魚コーナーが比較的豊富なスーパーに行ってみた。
居た。
ワタリガニがいた。
もうこれは「正夢にしろ」ということか。
迷わずお買い上げ。捌いたことはないが、まあ正夢パワーで何とかなるだろう。
なんとかする(覚悟)。
そんな訳でカニの味噌汁を作った。
ここまで作って味噌がない事に気付いたが、蟹味噌もちょっとは入ってるので味噌汁である(押し切る)。
貝の出汁も相まって、海のいい匂いがする。
夢の中で食べたような立派な味ではないが、美味しいカニ出汁のお味噌汁を食べることができた。
そして、あとは酒飲みのロマンといっても過言ではないアレをやらなければならない。
正夢活動エクストラステージである。
甲羅酒!!!
熱燗を注ぎ、蟹味噌を溶かしながら飲む。
この美味さは筆舌に尽くし難い。
酒の香りと混じって蟹味噌の独特な生臭さがクセのある旨みと変わっていく。
海鮮と日本酒のコンボはどうあっても美味い。これはいくらでも飲める。もはや出汁。
どんぶりでくれ。
この世を滅ぼさなくて良かったと心の底から感じる。
とてつもない多幸感に満ちて、第一回正夢活動は幕を閉じた。
そんな訳で、最悪だったメンタルを救ったカニ編を経て、本格的に正夢活動をしてみようと思い立った次第である。
これまで見てきた夢の中で気になるもの、覚えているものも、正夢にしていこうと思っている。
悪い夢も、良い夢も、現実にすれば多少なりとも面白いものになるのではないかと期待している。
現実は小説よりなんちゃらとか言うしね。
少しでも温かい目でお付き合いいただければ幸いである。
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